久しぶりに履こうと下駄箱から取り出したお気に入りの革靴がカビだらけだったとき、とてもショックですよね。
長い期間放置していた革靴は、大切に保存していたつもりでも保管環境によってはあっとゆう間にカビだらけになってしまいます。
専用のクリーナーを持っていなくても、簡単にカビを除去することが可能です。
また、革靴にカビが生える原因や、革靴のカビを防止する方法についても解説していきます。
家にあるもので革靴のカビ取りをする方法
ここでは、それらを使った革靴のカビ取り方法を紹介します。
トイレ用のお掃除シートを使う
トイレ用お掃除シートにはアルコールや抗菌成分が含まれているため、革靴をサッと拭くだけでカビを除去することが可能です。
トイレ用除菌シートを使った革靴のカビ除去の手順は以下の通りです。
- 乾いた布でカビを拭き取っていきます。
- トイレ用お掃除シートを使い、更に革表面のカビの付着部分を拭き取ります。
- 革靴の内側もトイレ用お掃除シートで拭いていきます。更にソール部分も拭いていきましょう。ソールの素材が革ではない場合は拭く必要はありません。
- 日の当たらない風通しの良い場所で、2~3日乾燥させます。
- 完全に乾燥したら靴クリームを塗り込み完成です。
革靴の内側やソールにも目に見えないカビ菌が付着している可能性が高いので、カビが付着した表面だけでなく革靴全体をシートで丁寧に拭いていくのがポイントです。
アルコール除菌スプレーを使う
アルコール除菌スプレーを使って、革靴のカビを除去することも可能です。
身近なドラッグストアなどで手に入るアルコール除菌スプレー、または消毒用エタノールには、カビの胞子を死滅させる効果があります。
アルコール除菌スプレーを使用する際は、直接革靴に吹きかけずにアルコールを布に染み込ませ、その布で優しくカビを拭き取っていきましょう。
手順はトイレ用のお掃除シートを使った方法と同じです。
- 乾いた布でカビを拭き取っていきます。
- アルコール除菌スプレーを使い、更に革表面のカビの付着部分を拭き取ります。
- 革靴の内側もアルコール除菌スプレーで拭いていきます。更にソール部分も拭いていきましょう。ソールの素材が革ではない場合は拭く必要はありません。
- 日の当たらない風通しの良い場所で、2~3日乾燥させます。
- 完全に乾燥したら靴クリームを塗り込み完成です。
トイレ用のお掃除シートのメリットとデメリット
以下に詳しく説明します。
トイレ用のお掃除シートのメリット
トイレ用のお掃除シートは、カビに対して強力な殺菌効果があります。
カビの発生源である菌を除去することができます。トイレ用のお掃除シートは、水やタオルなどを用意する必要がありません。手軽にカビ取りができます。
トイレ用のお掃除シートのデメリット
トイレ用のお掃除シートは、革靴に含まれる油分や色素を落とす可能性があります。
革靴の色あせや乾燥を招くことがあります。トイレ用のお掃除シートは、革靴の表面に傷をつける可能性があります。摩擦によって革靴の質感や光沢を損なうことがあります。
アルコール除菌スプレーのメリットとデメリット
アルコール除菌スプレーのメリットとデメリットは、カビ取りに効果的で安全な一方で、革靴に乾燥や色あせを引き起こす可能性があるということです。
以下に詳しく説明します。
アルコール除菌スプレーのメリット
アルコール除菌スプレーは、カビに対して高い殺菌効果があります。
カビの根絶や再発を防ぐことができます。アルコール除菌スプレーは、革靴にダメージを与える成分が含まれていないものを選べば、安全に使用できます。革靴の素材や色に影響を与えないことがあります。
アルコール除菌スプレーのデメリット
アルコール除菌スプレーは、革靴に含まれる油分や水分を奪う可能性があります。
革靴の乾燥やひび割れを招くことがあります。アルコール除菌スプレーは、革靴の色によっては色あせや変色を引き起こす可能性があります。特に淡色や染色された革靴に注意が必要です。
革靴のカビ取り後に行うべき手入れ方法
革靴のカビ取り後に行うべき手入れ方法は、革靴の乾燥、保湿、防水を適切に行うことです。
これらの手入れ方法を守れば、革靴の寿命を延ばし、カビの再発を防ぐことができます。
以下に詳しく説明します。
革靴の乾燥方法と注意点
革靴のカビ取り後に行うべき手入れ方法で、革靴の乾燥をすることは、カビの発生を防ぐために重要です。
カビ取り後は、革靴を直射日光や暖房器具の近くに置かず、風通しの良い陰干しをしましょう。革靴の乾燥には、新聞紙や靴べらなどを使って靴の形を整えると効果的です。
革靴の保湿方法と注意点
革靴のカビ取り後に行うべき手入れ方法で、革靴の保湿することは、革靴の質感や光沢を保つために必要です。
カビ取り後は、革靴に合った靴クリームやオイルを塗って革靴に油分を補給しましょう。革靴の保湿には、柔らかい布やブラシを使って革靴に靴クリームやオイルをなじませると効果的です。
革靴の防水方法と注意点
革靴のカビ取り後に行うべき手入れ方法で、革靴を防水することは、革靴を水や汚れから守るために有効です。
カビ取り後は、革靴に合った防水スプレーを吹きかけて革靴に撥水効果を与えましょう。革靴の防水には、防水スプレーを革靴から20cmほど離して均一に吹きかけると効果的です。防水スプレーを革靴に近づけすぎないようにしましょう。
革靴にカビが生える原因
革靴にカビが生えてしまうのは、高温多湿の保管環境・革靴に付着した汚れ・革そのものがカビの栄養分になることが原因です。
カビが発生しやすい温度は20~30℃です。また、湿度が80%以上になると一気に繁殖します。
空気の流れが悪く高温多湿なりやすい下駄箱に革靴をしまっていると、カビが生える原因となってしまうのです。また、雨の日に濡れたまま革靴を放置しているのもカビの発生を促すことになります。
革製品そのものがカビにとって栄養となるので、保管環境には十分注意が必要です。更に、革靴に付着した汚れもカビのエサとなるので、日頃のケアもとても重要です。
カビの色でわかる専門店に依頼する目安の金額
専門店でカビの除去をお願いする場合は、カビの種類によって金額が変わってきます。
ここでは、白・緑白色のカビの場合と、赤・黒色のカビの場合の、専門店にカビ除去を依頼する目安の金額を紹介していきます。
白・緑白色
白・緑白色のカビ取りを専門店に依頼した場合の金額は、大体2000円~4000円程が目安と考えられます。
白・緑白色のカビは自分で除去することのできるタイプのカビで、専門店でお願いしてもあまり費用をかけずに綺麗に除去してくれます。
カビを除去したあとはしっかりと革のケアもしてくれるので、自分でカビ取りを行うことに不安がある場合は専門店にお願いしましょう。
赤・黒色
赤・黒色のカビ取りを専門店に依頼した場合の金額は、高くても8000円前後が目安であると考えられます。
白・緑白色のカビとは違い、赤・黒色のカビは革の奥深くまで根を張っているため自分で除去することはできません。
専門店によっても値段が異なるので、事前にどのような方法でどれくらいの金額がかかるのかしっかりと確認しましょう。
家でカビ取りできない素材
家で自分でカビ取りをすることが困難な革靴の素材は、スエード素材です。スエード素材に生えたカビは、浸食がとても深く自分で取り除くことが難しいです。
表面にカビができてすぐなら拭き取ることができますが、時間が経っている場合には専門店でプロにお願いするしか方法はありません。また、スエードなどのデリケートで独特の風合いを持つ素材は、自分で手を加えると色落ちしたり革を傷めてしまう可能性が高いです。
そんなときに役に立つのは靴のクリーニングのくつリネットです。
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絶対にやってはいけないカビ取り方法
家にあるもので革靴のカビは除去できますが、水洗い・アルコールの代わりにキッチンや浴室用の除菌スプレーを使用することは、逆効果となってしまうので絶対にやってはいけません。
では、その理由について詳しく説明していきます。
水洗いをする
革靴のカビ取りを水洗いするのは適していません。水洗いすることで革に湿気が与えられ、更にカビの繁殖を促してしまう危険性があります。
水で丸洗いすることで、汚れと同様にカビも綺麗に落とすことができると考えてしまいますが、確実に逆効果なので絶対にやめておきましょう。
アルコールの代わりにキッチンや浴室用の除菌スプレーを使用する
絶対にやってはいけないカビ取り方法で、アルコールの代用として、キッチンや浴室用の除菌スプレーを使用するのも避けてください。
キッチン・浴室用除菌スプレーは、エタノールなどのアルコールに比べて洗浄力が非常に強いです。しっかりカビを取り除くことはできますが、デリケートな革には合わず色落ちしてしまう危険があります。
革靴のカビを防止する方法
革靴のカビを防止するためには、革靴の湿気や汚れを取り除くことと、保管環境に気をつけることがポイントです。また、市販の防カビ剤を使用するのも良いでしょう。
ここでは、革靴のカビを防止する方法を紹介していきます。
毎日同じ靴を履かない
革靴のカビを防止する方法は毎日同じ靴を履かないようにすることです。
毎日同じ革靴を履き続けていると靴の中が乾燥せず蒸れっぱなしで、湿気が高くなりカビが繁殖しやすくなります。できれば、3足以上をローテーションで履くようにしましょう。履いたあとの革靴は通気性の良い場所でしっかり乾燥させてから下駄箱にしまうようにしてください。
付着した汚れはできるだけ早く落とす
革靴のカビを防止する方法は、付着した汚れはできるだけ早く落としましょう。
革に付着した汚れやホコリは、カビの栄養源になります。履いた後必ずブラッシングすることを習慣化することでカビ対策になり更に革の劣化を防ぐことにも繋がります。靴の細かい部分にも小さいゴミやほこりが溜まりやすいので、しっかりとブラッシングがポイントです。
通気性が良い場所で保管する
革靴のカビを防止する方法は、なるべく通気性の良い場所で保管するようにしましょう。
下駄箱に保管する場合には、定期的に下駄箱の扉を開けて風を通すようにしましょう。常に少しだけ扉を開けておくのも良いでしょう。また、下駄箱の下段は湿気が溜まりやすいので、カビが生えやすい素材である革靴は上段にしまうと良いでしょう。
市販の防カビ剤を使用する
革靴のカビを防止する方法は、市販の革靴用防カビ剤を使用することです。
しっかりとカビの繁殖を防ぐことができます。革靴用の防カビ剤は、スプレーを吹きかけるだけで革を傷めることなくカビを予防する効果があります。革靴に発生したカビの除去にも使えるタイプの防カビ剤もあるのでおすすめです。
革靴のカビは臭いの原因になる?
革靴のカビが臭いの原因になるかは、カビの種類や発生状況によって異なります。一般的には、カビは革靴に不快な臭いを発生させる可能性があります。
以下に詳しく説明します。
カビの種類によって異なる
革靴のカビが臭いの原因になるかは、カビの種類によって異なります。
カビには、白色や緑白色のものや、赤色や黒色のものなど、さまざまな種類があります。カビの種類によって、カビの臭いの強さや特徴が変わります。
一般的には、赤色や黒色のカビは、白色や緑白色のカビよりも臭いが強く、不快感を与えやすいです。
カビの発生状況によって異なる
革靴のカビが臭いの原因になるかは、カビの発生状況によって異なります。
カビの発生状況には、カビの量や範囲、発生した期間などが関係します。カビの量や範囲が多いほど、カビの臭いが強くなります。また、カビが長期間発生していると、カビの臭いが革靴に染み込んでしまい、取り除くのが難しくなります。
家にあるもので革靴のカビ取りをする方法のまとめ
今回は、家にあるもので革靴のカビ取りをする方法について紹介しました。
家にあるもので革靴のカビ取りをする方法は以下の通りです。
- トイレ用のお掃除シートを使う
- アルコール除菌スプレーを使う
手順は以下です。
- 乾いた布でカビを拭き取っていきます。
- トイレ用お掃除シート(アルコール除菌スプレー)を使い、更に革表面のカビの付着部分を拭き取ります。
- 革靴の内側もトイレ用お掃除シート(アルコール除菌スプレー)で拭いていきます。更にソール部分も拭いていきましょう。ソールの素材が革ではない場合は拭く必要はありません。
- 日の当たらない風通しの良い場所で、2~3日乾燥させます。
- 完全に乾燥したら靴クリームを塗り込み完成です。
革靴にカビが繁殖してしまうのは、湿気と高温・革靴に付着した汚れが主な原因です。
革そのものがカビの栄養となるので、保管環境に注意することと、日頃から革靴をブラッシングするなどのケアを怠らないことがカビ防止には重要です。
革靴に赤カビ・黒カビが生えてしまったり、自分でカビを除去することに不安がある場合は、専門店でプロに依頼しましょう。
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