長靴はひび割れや劣化などが原因で、表面がパックリと裂けてしまう場合があります。
そうなってしまうと、諦めて買い替えるか、修理専門店でプロに補修をお願いするしかないと考える方がほとんどでしょう。
しかし表面が裂けてしまった長靴は、補修テープを使用して自分で直すことが可能です。
長靴をテープで補修するメリット・デメリットについても解説していきます。
長靴を補修するおすすめテープ
長靴の補修におすすめの、接着力・耐久性の強いテープは以下の2点です。
- ゴリラテープ
- スコッチ ビニール補修用テープ
ここでは、これらのおすすめテープについて詳しく解説していきます。
ゴリラテープ
まず最初におすすめするのは、ゴリラテープという接着力が非常に強力なダクトテープです。
ゴリラテープは、コンクリートでも接着できるほどの粘着力を持っています。高密着なので1度貼り付けると剥がれることがなく、隙間なく貼り付けることで水の侵入を防ぐことが可能です。
また、防水性に優れているという点も、長靴補修に使用するにはうってつけの特性です。配管トラブルも改善できるほどの密着感・防水性があります。
手でキレイに切ることができるため、作業がしやすいのも良い点です。
ゴリラテープには数種類のカラーがあり、中でも長靴補修に最適なのは補修部分が気にならないクリアタイプです。紫外線を浴びても変色することがないので、補修によって見た目が損なわれる心配はありません。
スコッチ ビニール補修用テープ
次におすすめするのは、スコッチビニール補修用テープです。
水や湿気に強いタイプなので、長靴の補修には最適です。また、スコッチ補修用テープの魅力は透明度がかなり高いところにあります。どんなカラーの長靴にも使用できることはもちろんですが、透明度が高いことで補修部分がかなり目立ちにくくなります。
マイナス20℃まで柔軟性が損なわれないため、日常的に使用する長靴であれば全く問題なく修繕できます。
裂け目をしっかりとテープで塞ぎさえすれば雨や水の侵入をばっちり防ぐことができるので、安心して履くことができます。
長靴の裂け目を修理する手順
長靴が裂けてしまった場合は、テープで修理することが可能です。
修理の際は、まず長靴を洗ってしっかり乾燥させてから、裂けた部分にテープを貼っていきましょう。
裂けた長靴を修理する手順は以下の通りです。
- 泥汚れを水で洗い流す
- バケツに40℃程度のぬるま湯を入れる
- 洗剤液を作ったバケツに長靴を入れる
- バケツから長靴を取り出す
- 表面と内側をタオルかやわらかいスポンジでこする
- 長靴を水でしっかりとすすぐ
- やわらかいタオルで水分を拭き取る
- 風通しの良い日陰に干し乾燥
詳しく解説します。
長靴を洗ってしっかり乾燥させる
テープで修理する前に、まずは長靴を洗ってしっかり乾燥させましょう。
長靴の洗い方は、以下の手順で行ってください。
- 泥汚れを水で洗い流します。
- バケツに40℃程度のぬるま湯を入れて、その中に洗濯用洗剤か靴用洗剤を入れます。洗剤はぬるま湯が軽く泡立つ程度の量を入れてください。
- 洗剤液を作ったバケツに長靴を入れます。つま先部分までしっかりと洗剤液がいきわたるように長靴全体を浸けて、そのまま30分ほど放置しておきます。
- バケツから長靴を取り出し、表面と内側をタオルかやわらかいスポンジでこすります。
- 洗剤が残らないように長靴を水でしっかりとすすぎ、やわらかいタオルで水分を拭き取ります。
- 風通しの良い日陰に干し乾燥させたら完成です。
たわしやブラシなど毛の硬いもので洗うと、表面が傷ついてしまう可能性があるので、必ずタオルややわらかいスポンジを使用してください。
長靴を乾かす際は、直射日光にあてるとゴムを劣化させてしまうので、風通しのよい場所で陰干ししましょう。
長靴の裂けた部分にテープを貼る
裂けた長靴をキレイに洗い乾燥させたら、裂けた部分にテープを貼っていきます。
テープを貼りつける前に、ハサミでテープの角を切り取りましょう。角をなくすことでテープが長靴から剝がれにくくなります。
テープがシワにならないようにぴったりと貼り付けていきましょう。シワができてしまうと、長靴とテープの間に隙間ができて水が中に染み込んでくる原因となります。
一度貼り付けてしまうと剥がすのは困難なので、失敗しないよう慎重に行いましょう。
裂け目をゴム長靴補修でする使い方
裂け目をゴム長靴補修でする使い方は以下の通りです。
- 長靴を洗ってしっかり乾燥
- 裂けた部分をやすりで削る
- ゴム長靴補修テープを裂けた部分に貼る
- テープをドライヤーで温める
- テープを指で押さえて密着
- テープが完全に乾くまで待つ
詳しく解説します。
長靴を洗ってしっかり乾燥させる
長靴の汚れや水分を落として、完全に乾いた状態にしてください。
裂けた部分をやすりで削る
裂けた部分をやすりで削って、表面を滑らかにします。これにより、テープがより密着しやすくなります。
ゴム長靴補修テープを裂けた部分に貼る
裂けた部分にゴム長靴補修テープを貼ります。テープは裂けた部分よりも大きめにカットし、裂けた部分全体を覆うように貼ってください。
テープをドライヤーで温める
ドライヤーでテープを温めると、テープの粘着力が強くなります。ドライヤーを中温にして、テープを全体的に温めてください。
テープを指で押さえて密着させる
テープを指で押さえて、長靴に密着させます。特に、裂けた部分の端の部分は丁寧に押さえてください。
テープが完全に乾くまで待つ
テープが完全に乾くまで待ちます。テープの種類によっては、乾くまで数時間かかるものもあります。
注意点
ゴム長靴補修テープは、裂けた部分の大きさや形状に合わせてカットしてください。テープを貼る前に、裂けた部分をやすりで削ると、テープの密着力が強まります。テープを貼った後は、ドライヤーで温めて粘着力を強めましょう。テープが完全に乾くまで、長靴を履いたり、水に濡らしたりしないでください。
長靴をテープで補修するメリット・デメリット
ここでは、長靴をテープで補修するメリット・デメリットを紹介します。
メリット・デメリットを参考に、場合によっては接着剤の使用もしくは靴の専門店に修理に出すなど、テープ以外での補修方法を検討しましょう。
長靴をテープで補修するメリット
長靴をテープで補修するメリットは、比較的簡単にできることと、補修部分が目立ちにくい点です。
ここでは、それらのメリットについて紹介していきます。
比較的簡単にできる
テープを使用して長靴を補修する方法には、比較的簡単にできるというメリットがあります。
長靴に亀裂が入ってしまったときには、接着剤を使用して補修する方法もありますが、慣れていない方にとっては難易度の高い作業となります。テープでの補修はただ裂け目に貼り付けるだけの作業なので、簡単に完成させることができます。
透明テープなら補修部分が目立たない
透明テープであれば長靴の補修部分が目立たないのもメリットです。
色付きのテープを長靴に貼ることで、どうしても見た目が悪くなってしまいます。透明テープであればどんな色の長靴にも馴染み、遠目で見ると補修しているようには見えません。
日常的に雨の日に使う長靴なので、できるだけ補修部分を目立たないようにしたい…そんな場合は、透明テープを選ぶようにしましょう。
長靴をテープで補修するデメリット
長靴をテープで補修することで起こるデメリットは、水が染み込んでくる場合があることと、靴底の剥がれには不向きであることです。
では、それらのデメリットについて解説していきます。
テープのすき間から水が染み込むことがある
長靴とテープのすき間から水が染み込むことがあるのが、デメリットの一つです。
接着剤や補修用ボンドを使用することで、しっかりと裂け目を埋めることができるので、水が染み込んでくる可能性は非常に低くなります。
しかしテープ補修では、貼り付ける際にテープをピッタリ密着させていないことなどが原因となり、隙間から水が入ってきてしまう場合があります。
靴底の剥がれなどには不向き
補修テープは、靴底の剥がれなどには不向きです。靴底が剥がれた場合は、再び靴底を完全に密着する必要があります。
補修テープを表面に張って剥がれた靴底を補修するだけでは、当然密着度は低く水が染み込んでくる可能性が非常に高いです。
靴底が剥がれた場合は、接着剤を剥がれた部分にまんべんなく塗り込み、全体をぴったりと密着させることが一番良い方法です。
長靴を補修するおすすめのテープのまとめ
今回は、長靴をテープで補修する際のおすすめのテープと手順を紹介しました。
長靴の補修におすすめの補修テープは、
以上の2つです。どちらも高密着で耐久性が高く、防水性にも優れているので、長靴の補修には最適です。
長靴が裂けてしまった場合は、テープで修理することが可能です。
修理の際は、まず長靴を洗ってしっかり乾燥させてから、裂けた部分にテープを貼っていきましょう。
長靴を補修する手順は以下の通りです。
- 泥汚れを水で洗い流す
- バケツに40℃程度のぬるま湯を入れる
- 洗剤液を作ったバケツに長靴を入れる
- バケツから長靴を取り出す
- 表面と内側をタオルかやわらかいスポンジでこする
- 長靴を水でしっかりとすすぐ
- やわらかいタオルで水分を拭き取る
- 風通しの良い日陰に干し乾燥
長靴の避け目をテープで補修する際の手順は以下の通りです。
- 長靴の泥汚れを水で洗い流し、更にぬるま湯と洗濯洗剤で作った洗剤液に浸けキレイに洗ってから、水分を拭きとり完全に乾かす。
- 長靴の裂けた部分に、角を切ったテープをピッタリ密着するように貼り付ける。
長靴をテープで補修するメリットは、接着剤などでの補修に比べれば簡単にできること、透明テープであればどんな色の長靴でも補修部分が目立たないことが挙げられます。
ただ、長靴とテープのすき間から水が染み込む場合があることや、靴底の剥がれなどには不向きといったデメリットもあります。
これらのメリット・デメリットを考慮し、長靴の破損具合・用途によってはテープでの補修以外の修理方法を検討しましょう。
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