足元のお洒落は、個性や好みなどが現れる場所であり、その人の持つ雰囲気を印象付けるパーツだと言えます。

長い間履いていると、汚れが落ちなかったり傷が付いたりと、スニーカーのダメージが気になってくるのではないでしょうか。
「真っ白にしたいな」や「思い切ってカラーチェンジしたいな」など、気になるときは思い切ってスニーカーをカスタマイズしてしまいましょう。
スニーカーをカスタマイズすると言っても初めて挑戦する方は、何を使えばいいのかわからないですよね。
また、使用方法や使用時のポイントも紹介していますので、参考にしてくださいね。
自分でカラーチェンジができれば、スニーカーを好みの色にカスタマイズできます。スニーカーのイメチェンを楽しむのも良いですね。
色褪せや傷など気になる部分は、スニーカーの塗装スプレーでサッと塗ってしまいましょう。
スニーカーの塗装のスプレーでオススメ

スニーカーの塗装のスプレーでオススメを二つ紹介します。
スプレー塗装には、「缶スプレー」と「エアブラシ」を使った方法がありますが、今回は「缶スプレー」に焦点を当てて紹介します。
缶スプレーは、広範囲に塗装することが得意とし、細かい部分を塗ることに関しては不得意です。
しかし、使い方次第で細かい部分を塗装することもできますよ。
それでは、「染めQ」と「ラッカースプレー」を詳しく見ていきましょう。
染めQ
染めQは、塗料の粒子がナノ単位まで細かいことから、噴霧した塗料の粒が非常に小さいのが特徴です。
合成樹脂(アクリル)が成分で、本革、ビニールレザー、合成皮、プラスチック、木材などに適しています。
塗料の粒子が細かいので、ティッシュにも溶けることなく塗料を吹き付けることができますよ。スニーカーの塗装はもちろん、ジーンズやTシャツ、革製品やゴムなども塗装することが可能です。粒子が細かく乾きが早いため、薄く何度も重ねることがきれいに塗装するコツになります。
よくある缶スプレーよりも値段が高いですが、初心者でもきれいに塗装することができるのでおすすめの缶スプレーです。
ラッカースプレー
よくある塗装の缶スプレーといえば「ラッカースプレー」です。
最近では「ラッカー」といえば、ニトロセルロースラッカー塗料だけでなく、揮発性の溶剤を含んだ「速乾性塗料の総称」として使われています。
ラッカースプレーには、いくつか種類がありますよ。
- ニトロセルロースラッカー
- アクリルラッカー
- 水溶性(水性)ラッカー
最近では、ニトロセルロースラッカーよりも、アクリル樹脂を溶かしたアクリルラッカーや水溶性ラッカーが主流になっています。
スニーカーの塗装におすすめのラッカースプレーは、「アクリルラッカー」です。もちろん、ニトロセルロースラッカーでも十分に塗装できます。
「ニトロセルロースラッカー」と「アクリルラッカー」の見分け方は、商品ラベルの品名を確認してください。品名がラッカーなら「ニトロセルロースラッカー」で、品名が合成樹脂塗料なら「アクリルラッカー」です。
ラッカースプレーは、染めQより安価に購入できます。

スプレー塗装の使用方法

スプレー塗装の使用方法を紹介します。
- 染めQの使用方法
- ラッカースプレーの使用方法
スプレー塗料を綺麗に塗るには少しだけコツが必要になりますが、とても簡単に塗装をすることができます。
それでは、各製品の基本的な使用方法を見ていきましょう。
染めQの使用方法
染めQの使用方法を紹介します。
まずは、以下のものを揃えておきましょう。
用意するもの
- 使いたい色の染めQ
- 養生テープまたはマスキングテープ
- ビニール手袋(あれば安心です)
- マスカー、新聞紙など
スニーカーをまるまる一足を塗装するなら、100〜120g程度が目安なので、染めQの大きいサイズ(246ml)を購入しておくと安心です。
養生テープなどは、塗装する部分以外に色が付かないように保護するために使います。
塗料は乾くと落ちにくいため、新聞紙などを下に敷いて、周りを汚さないようにしておくと後が楽で安心です。
それでは、染めQの使用方法を見ていきましょう。
染めQの使用方法
塗装する前に汚れや油分をきれいに落としておきましょう。
②必ず塗る前によく振ってください(30秒~1分程度)
③噴射角度を調整する
▲染めQには噴射角度を調整するパーツが付いていますので各自で調整してください。
④染めQを30cmほど離して噴射する
▲一回に2〜3往復程度を数回に分けて噴射します。
⑤3~5分間位乾かす
⑥再度、染めQを噴射する
▲きれいに塗装できるまで少しずつ繰り返し噴射するのがポイントです。
⑦養生テープをはがす
⑧噴射が終わったら1時間程度乾燥させて完成!
染めQがはみ出た場合は、除光液などで拭き取ることができます。
円弧上に塗装してしまうとムラができる可能性があるため、塗装面に対して平行に塗装すると良いですよ。
ラッカースプレーの使用方法
ラッカースプレーの使用方法を紹介します。
基本的に、染めQの使用方法と変わりはありません。
用意するもの
- 使いたい色のラッカースプレー
- 養生テープまたはマスキングテープ
- ビニール手袋(あれば安心です)
- マスカー、新聞紙など
ラッカースプレーの使用方法
塗装する前に汚れや油分をきれいに落としておきましょう。
②必ず塗る前によく振ってください(30秒~1分程度)
③ラッカースプレーを30cmほど離して噴射する
▲一回に2〜3往復程度を数回に分けて噴射します。
④3~5分間位乾かす
⑤再度、ラッカースプレーを噴射する
▲きれいに塗装できるまで少しずつ繰り返し噴射するのがポイント。
⑥養生テープをはがす
⑦噴射が終わったら1時間程度乾燥させて完成!
一定の速度を保ちながら缶を横に動かすようにして塗料を吹きつけ、塗装中も缶を振って攪拌させながら行ってください。
スプレーは、一定速度一定方向で噴射するのが上手く塗るコツです。
一度に大量を噴射すると塗料がたれるため、3回以上に分けて薄めに重ね塗りをすることできれいに仕上がります。
スプレー塗装をするときのポイント

スプレー塗装をするときのポイントを紹介します。
- 換気を十分にする
- 養生はしっかり
- 重ね塗りをする
上記のポイントを押さえておくと、きれいに塗装することができます。
それでは、スプレー塗装のポイントを見ていきましょう。
換気を十分にする
スプレー塗装をするときは、必ず換気を十分に行ってください。
一概には言えませんが、油性の塗料にはシンナーが多少入っているため、においがきついものが多いのです。屋内で作業する場合はシンナー臭がきついため、気分が悪くなる可能性があります。必ず窓を開けるなど、換気を十分に行って作業しましょう。マスクを着用し、直接シンナー臭を吸い込むことをできるだけ防ぐと安心ですよ。
養生はしっかり
塗料が付いてほしくない場所に付いてしまうことがあるため、養生はしっかり行いましょう。
スプレーは細かい塗料が舞うので、周囲に飛び散って塗料が付着する可能性があります。
- マスキングテープ:塗装しない部分がある場合に使用
- マスカー、新聞紙:住宅の屋内外の養生に使用
- ビニール手袋:皮膚に付着するのを避けるために使用
スプレー塗料は、一回付着するとなかなか取れないので、しっかりと養生をしておきましょう。
重ね塗りをする
スプレー塗装がきれいに仕上がる秘訣は、少しずつ重ね塗りをすることです。
一度に大量を噴射すると塗料がたれたりムラができたりするため、数回に分けて薄めに重ね塗りをすることがきれいに仕上げるコツ。一回に2〜3往復程度を噴射し、その都度3〜5分程度乾かすことを繰り返します。
重ね塗りをする際に気を付けることは、スプレーを一定速度一定方向で噴射することです。ジグザグに往復して噴射すると、塗料が垂れてきれいに仕上がりません。
一定の速度を保ちながら缶を横に動かすようにして塗料を吹きつけ、塗装中も缶を振って攪拌させながら行いましょう。
塗装は100均アイテムでもできる?

実は、100均アイテムでも塗装はできるのです。
スニーカーの塗装に最低限必要なものは、塗料とマスキングテープです。塗料とマスキングテープは、100均で購入できます。特にダイソーには、ラッカースプレーがあり、カラーバリエーションも豊富にありますよ。
鉄、木、コンクリート、スレート、アルミ、プラスチック(ABC、アクリル、硬質塩化ビニル)
発泡スチロールを含むプラスチックと自動車の補修、玩具、新しいコンクリート、モルタル、革、合成皮革、樹脂コーティングされた物等、食品に直接触れるもの
それでは、100均で購入できるアイテムを使って、スニーカーの塗装のやり方を見ていきましょう。
用意するもの
スニーカーの塗装に必要な100均アイテムを紹介します。
- ラッカースプレー
- マスキングテープ
- ビニール手袋
- マスク
ラッカースプレーはダイソーですが、他のものは他の100均でも購入可能です。
やり方
次に、100均アイテムで行うスニーカーの塗装のやり方を紹介します。
基本的には、染めQなどと塗装作業の仕方は同じです。
②スプレー容器をよく振って混ぜる(30秒~1分が目安)
③10cm~20cm離して噴射する
▲塗る面と平行に一定速度で噴射してください。
④3~5分乾かす
▲きれいに塗装できるまで少しずつ繰り返し噴射するのがポイントです。
⑤マスキングテープをはがす
⑥しっかり乾燥させて完了!
100均アイテムでもスニーカーの塗装はできます。
かなりのシンナー臭がしますので、室内で塗装作業する場合は十分な換気を行ってください。
自分で塗装したあとの仕上がり

自分で塗装したあとの仕上がりはどうなったのかレポートしたいと思います。
- 見た目は綺麗に仕上がる
- 既製品に比べると耐久性は落ちる
「染めQ」の場合と「ラッカースプレー」の場合、それぞれの仕上がりを見ていきましょう。
見た目は綺麗に仕上がる
「染めQ」の場合と「ラッカースプレー」の場合、どちらも見た目は綺麗に仕上がります。
染めQの場合
塗装直後はきれいな仕上がりですが、乾燥するとムラが目立つという意見もあります。
ムラが目立つ場合は、染まっていない部分を中心に再度重ね塗りをすれば解決できそうです。
ラッカースプレーの場合
ラッカースプレーの場合も、塗装直後はきれいに仕上がります。
ラッカースプレーは染めQよりも安価ですが、しっかり塗装することが可能です。様々な種類のラッカースプレーがあるので、スプレーごとに仕上がりの違いが見られます。
既製品に比べると耐久性は落ちる
「染めQ」の場合と「ラッカースプレー」の場合、どちらも既製品に比べると耐久性は落ちます。
染めQの場合
つま先部分やかかと部分は、数回履くとすぐに剥がれが目立ってくるようになります。
色落ちは、全体的に薄くなってきますが、2か月ほどは持つ感じです。
塗装する前にしっかりと汚れを落としてから塗装すれば、もっと塗料が定着するのではないかと考えます。
革製品の塗装は、染めQが一番です。
ラッカースプレーの場合
ラッカースプレーの塗装は、塗装がすぐに剥がれるということはありませんでした。
染めQの場合より塗料がしっかり重めに付く感じです。
安く仕上げたい場合は、ラッカースプレー塗装をおすすめします。
スニーカーの塗装のメリットとデメリット

スニーカーの塗装のメリット
また、スニーカーについた汚れや傷も塗装でカバーすることができます。さらに、古くなったスニーカーも塗装で新しく生まれ変わらせることができます。
スニーカーを塗装することには、色々なメリットがあります。
スニーカーの塗装のデメリット
まず、塗装したスニーカーは、既製品のように長持ちしません。塗装した部分が剥がれたり、色が変わったりすることがあります。
また、塗装するときには、失敗するリスクもあります。塗装がムラになったり、色が思ったように出なかったりすることがあります。
スニーカーの塗装の注意点

スニーカーを塗装するときには、塗装する場所は、換気が良いところにしましょう。また、火気や可燃物に近づかないようにしましょう。次に、塗装する前には、下地処理をしっかりと行いましょう。最後に、塗装は薄く何度か重ねることがポイントです。
スニーカーの塗装の失敗例と対処法

スニーカーを塗装する際に起こりがちな失敗例と対処法は、以下の通りです。
スニーカーの塗装の失敗例
スニーカーの塗装に失敗することもあります。
下地処理をしなかったり、不十分だったりすると、塗装が剥がれやすくなります。また、塗装を均一にするのが難しく、ムラになることもあります。さらに、塗装が乾ききる前に重ね塗りをすると、塗装が厚くなりすぎたり、ひび割れたりすることもあります。
スニーカーの塗装の対処法
スニーカーの塗装に失敗したときの対処は、まず、下地処理をしっかりと行うことが大切です。次に、塗装は薄く何度か重ねることがポイントです。
最後に、塗料が乾ききってから重ね塗りすることが重要です。塗料が乾ききらないと、塗装が厚くなりすぎたり、色が変わったりすることがあります。
スニーカーで失敗した時の買い替え
どうしても失敗に対処できなかった時はネットで買い直しましょう。その方が早い場合や気分も上がります。
スニーカーの塗装のスプレーでオススメのまとめ
「染めQ」の場合と「ラッカースプレー」の場合、どちらも既製品に比べると耐久性は落ちますが、見た目は綺麗に仕上がります。
スプレー塗装のポイントは以下にまとめました。
- 屋内では必ず換気を十分に行ってください
- 塗料が付いてほしくない場所に付かないようにしっかり養生は行う
- 薄く数回に分けて重ね塗りをする
- 染めQはきれいに仕上がる
- ラッカースプレーは安価でしっかり染まる
- 100均アイテムでも塗装できる
スプレー塗装は、一番簡単な塗装方法です。色褪せてしまったスニーカーや、傷が目立つスニーカーにスプレー塗装で復活させてみましょう。
履かなくなったスニーカーが蘇るかもしれませんよ。

お気に入りの古いスニーカーをリメイクして、素敵にイメージチェンジしてくださいね。




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