長靴はスニーカーと比べると、圧倒的に内側が乾きにくい形状をしています。
雨で中まで濡れてしまったときや、履いているうちに湿気がたまって蒸れてしまったとき、放置していると悪臭やカビが発生してしまう可能性もあります。
また、長靴のメンテナンスにオススメのアイテムなども紹介していきますので、長持ちさせるためにも定期的なケアを行いましょう。
長靴の干し方3つ
長靴の干し方には、以下の3つの方法があります。
- 逆さまにして陰干しする
- 長靴用ハンガーにかける
- ペットボトルや瓶に挿すように干す
これらの方法を用いて、長靴の内側までしっかりと乾燥させましょう。
では、順に説明していきます。
逆さまにして陰干しする
基本的に長靴を干すときは、逆さまにして陰干しすることがポイントです。
立てて置いておくと長靴の奥まで乾かすことができないので、必ず履き口を地面の方に向けた状態にしましょう。ひっくり返して干し、中の水分を取り除いていきます。
このとき、地面に直接置かずに網などの上に置き、奥の方にたまった水分を外へ逃がすようにしましょう。
日光のあたる場所は避け、必ず風通しの良い場所で陰干ししてください。
長靴用ハンガーにかける
長靴用ハンガーを使用するのも、中までしっかりと乾かすには効果的です。
長靴用ハンガーは、ホームセンターやネットショップなどでも市販されています。
長靴を逆さまにしてぶら下げる形状になっているので、自然と中の水分が外に流れていく仕組みになっています。
風通しの良い日陰に吊り下げておけば、新鮮な空気が常に中まで入り込み素早く乾燥させることが可能です。
型崩れの心配もないので、とても便利なアイテムです。
ペットボトルや瓶に挿すように干す
ペットボトルや瓶に挿すように干すのも良い方法です。
ペットボトルや瓶に挿しておくことで、通気性がよくなり内側が乾きやすくなります。
また、バランスを崩して倒れてしまう心配もありません。この状態でベランダなどの風通しの良い場所に放置しておきましょう。
ペットボトルが軽くて長靴を差し込むと安定しない…という場合には、ペットボトルの中に水を入れてから長靴を差し込みましょう。
長靴を早く乾かす方法
これらの方法を組み合わせると、より効果的に長靴を乾かすことができます。
以下にそれぞれの方法の詳細を説明します。
冷風モードのドライヤーや布団乾燥機を使う
長靴を早く乾かす方法は、冷風モードのドライヤーや布団乾燥機を使うことです。
長靴の内側にドライヤーのノズルを差し込んで冷風を当てると、水分が蒸発しやすくなります。布団乾燥機を使う場合は、長靴を袋に入れて空気を送り込みます。これらの方法は、長靴の素材に熱が加わらないので、型崩れや色落ちを防ぐことができます。
新聞紙を丸めて詰める
長靴を早く乾かす方法は、新聞紙を丸めて詰めることです。
新聞紙は水分を吸収する性質があるので、長靴の内側にぎっしりと詰めると、水分を吸い取ってくれます。新聞紙を詰めたら、長靴を逆さまにして陰干しすると、より早く乾きます。新聞紙は湿ったら交換することを忘れずにしましょう。
除湿剤を入れる
長靴を早く乾かす方法は、除湿剤を入れることです。
除湿剤は、湿気を吸収して固まるものや、水分を集めて液体にするものなどがあります。長靴の内側に除湿剤を入れておくと、水分を取り除いてくれます。除湿剤は、使い切ったら捨てることを忘れずにしましょう。

長靴の干し方の注意点
これらの注意点を守ると、長靴の品質や寿命を保つことができます。
以下にそれぞれの注意点の詳細を説明します。
直射日光に当てない
長靴の干し方の注意点は、直射日光に当てないことです。
直射日光に当てると、長靴の色が褪せたり、素材が劣化したりする可能性があります。特に、カラフルな長靴や柄物の長靴は、色落ちしやすいので注意が必要です。長靴を干すときは、日陰や室内で陰干しするようにしましょう。
高温の場所や暖房器具の近くに置かない
長靴の干し方の注意点は、高温の場所や暖房器具の近くに置かないことです。
高温の場所や暖房器具の近くに置くと、長靴の素材が熱で変形したり、ひび割れたりする可能性があります。特に、ラバー製の長靴は、熱に弱いので注意が必要です。長靴を干すときは、温度の低い場所や風通しの良い場所で干すようにしましょう。
湿気の多い場所に置かない
長靴の干し方の注意点は、湿気の多い場所に置かないことです。
湿気の多い場所に置くと、長靴の内側や外側にカビが発生したり、臭いが発生したりする可能性があります。特に、長期間保管する場合は、湿気を避けることが大切です。長靴を干すときは、乾燥した場所や通気性の良い場所で干すようにしましょう。
長靴を干さないとどうなる?
長靴を干さないと、カビや雑菌が繁殖して臭いや汚れが発生する可能性があります。また、長靴の素材が劣化したり、色が褪せたり、型崩れしたりする可能性もあります。
長靴を長く使うためには、適切な干し方をすることが大切です。
長靴にカビが生えたときの対処法
長靴にカビが生えたときの対処法についてご紹介します。
長靴にカビが生えたときの対処法は、ゴム手袋をつけてスポンジと靴専用の洗剤で汚れを落とし、酸素系漂白剤に浸けてカビを除去することです。その後、歯ブラシでカビの残りをこすり落とし、水で洗い流して乾燥させます。
長靴を干したあとの保管方法
長靴を干したあとは、型崩れ・劣化・カビ…これらのトラブルが起こらない方法で保管しましょう。
ここでは、長靴を干したあとの保管方法について紹介していきます。
型崩れを防ぐためにブーツキーパーや新聞紙を入れておく
長靴を干したあとは、型崩れを防ぐためブーツキーパー・新聞紙を入れて保管しておきましょう。
長靴をそのまま放置していると型崩れを起こし、折れ曲がった部分がひび割れて劣化を早めてしまいます。
ブーツキーパーを差し込み保管するか、お持ちでない場合は新聞紙での代用も可能です。
新聞紙を詰め込んでおくことで型崩れだけでなく、湿気を取り除きカビや悪臭を予防する効果があります。
屋外や直射日光のあたる場所での保管はNG
屋外や直射日光のあたる場所での保管は避けましょう。
長靴はスニーカーなどと比較すると大きく場所をとるため、屋外に保管しようと考える方も少なくはないでしょう。
しかし、長靴はゴムでできているため、直射日光のあたる場所に放置し続けるとひび割れを起こし劣化してしまいます。
屋外での長期保管によって、気づいたときには履けない状態になってしまっている場合があるので、保管は必ず屋内で行うようにしましょう。
カビ予防に除湿剤を入れておいても
カビ予防には除湿剤を入れておくのが効果的です。
長靴を保管する際に特に気になるのはカビが発生してしまうことです。
下駄箱の中や箱に入れて長期保管する際には、中に除湿剤を入れて湿気がこもらないように対策しましょう。
そうすることで、カビの発生を防ぐことができます。
長靴のメンテナンスにおすすめのアイテム
長靴にこびりついた汚れが気になるときや、白っぽくなってしまったときには、ラバーブーツ専用スプレー・シリコンスプレーを使ってメンテナンスすることがおすすめです。
ここでは、その2つのアイテムの使用方法などを順に解説していきます。
ラバーブーツ専用スプレー
長靴のメンテナンスには、ラバーブーツ専用スプレーがおすすめです。
ラバーブーツ専用スプレーを使いお手入れすることで、汚れをキレイに落とせるだけでなく、素材の弾力性が保たれ、更に耐久性も与えるので、長靴を長持ちさせることができます。
使用手順は以下の通りです。
- 長靴に付着した泥やほこりなどをやわらかい布で落とします。
- ラバーブーツ専用スプレーを良く振り、30㎝程離して長靴全体にスプレーしてきれいな布で汚れを落としつつ全体を拭いていきます。
- 乾いたら布で乾拭きし完成です。
シリコンスプレー
シリコンスプレーでも、長靴をキレイにお手入れすることは可能です。
車やバイクのメンテナンスに用いられるシリコンスプレーを使い、長靴に撥水効果とツヤを与えることができます。
使用手順は以下の通りです。
- 長靴をサッと水洗いし、タオルや雑巾で水分を拭き取り、少し放置して乾燥させます。
- 長靴にシリコンスプレーを吹きかけ、柔らかい布で吹き上げていき、ツヤが出たら完成です。
これだけの簡単な作業で、汚れがなくなりかなりキレイに仕上げることができます。
ただし、絶対に靴底にスプレーしないように注意が必要です。シリコンが靴底に付着してしまうと、かなり滑りやすくなってしまいます。
また、シリコンスプレーを使用することで長靴が変色してしまう場合もあるので、長靴の目立たない部分で試してから本格的なメンテナンスを行いましょう。
長靴の寿命を伸ばすには?
長靴の寿命を伸ばすには、以下の4つのことに気をつけると良いでしょう。
- 長靴を脱ぐときは紐をほどいて、靴べらを使う
- 長靴を履いた後は水や泥を拭き取り、陰干しする
- 長靴を保管するときは型崩れやカビを防ぐために新聞紙やブーツキーパーを入れる
- 長靴に合わせたお手入れ用品を使って定期的にメンテナンスする
長靴の干し方3つのまとめ
今回は、長靴の干し方について紹介していきました。
長靴を中までしっかりと乾かす干し方は、以下の3つの方法です。
長靴を干すときは、直射日光にあてないように注意しましょう。長靴はゴムでできているため非常に熱に弱く、変色や変形を起こしてしまいます。
長靴を保管する際には、
- ブーツキーパー・新聞紙を入れて型崩れを防ぐ
- 劣化を防ぐために、屋外や直射日光にあたる場所に保管しない
- 除湿剤を入れて湿気を取り除きカビを予防する
これらの方法を行い、できるだけ良い状態を保てるようにしましょう。
長靴が白っぽくなってきた・汚れが目立ってきたというタイミングで、ラバー専用スプレーやシリコンスプレーを使用してメンテナンスを行いましょう。表面をキレイにするだけでなく、撥水性や耐久性を高めて長靴を長持ちさせることが可能です。
雨で長靴の中が濡れたときだけでなく、湿気で蒸れてしまったという場合にも、マメに干して中を乾燥させるようにしましょう。そうすることでにおいやカビを防ぎ、清潔に保ち続けることができます。
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